俺って主人公だよね?

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「・・・っと。 じゃあ、取り敢えず駅前を中心に回ろう。 今日は日も暮れてるし、 明日にするか?」 「んーそうだなぁ・・・ でもボーズ。 日が暮れてからの方が、 店の方針が分かりやすいんじゃないか?」 ゙そうですよ!! 今から行きましょう!゙ 疲れてるだろうから、 明日にしようって言ったのに・・・ なんか俺、今日はメタクソだな・・・ マジでへこみながら 佐藤を摘まんで、 貧乏神と車に乗り込んだ。 駅前のパチンコ屋に着き 店に入ると、 パチンコのシマもスロットのシマも ほぼ満席だった。 佐藤と貧乏神は周りには見えないので、 俺は台を物色するふりをしながら 店内を回った。 「ここはまあまあかな・・・ 設定もメリハリがあるし、 釘も悪くない。 ちょっとアタッカーが渋いか・・・」 ゙この店は凄いですね! 店員さん達も皆 笑顔で仕事をきちんとしてます!!゙ 「駅前だけど 殿様営業しないで、 きちんとしたイベントとかレイアウトで客呼んでるな。 立地に甘えすぎるのは良くないって事だな」 「ボーズ・・・ 打つなよ」 「わかってるよ!!」 少しだけ打ちたかっただけなのに・・・ なんでバレたんだろ? 俺は慌てて 同じ駅前にあるもう1つのパチンコ屋に足を運んだ。 「ここも立地は悪くない。 でも客はあまりいない・・・ なんでかわかるか?」 ゙さあ・・・ 私には皆目検討がつきません。 ただ雰囲気がうちの店と似ていますね゙ 「そう これはレイアウトの問題だな。 後は台をいじらなさすぎ」 佐藤はやっと俺に尊敬の眼差しを送ってきた。 佐藤は会った時から どことなく、 俺を見下した様な態度をとっていたが 今のでそれは終わりそうだ。
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