『DNA』

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『DNA』

自由を求めた時 貴方はいつも邪魔した 親父という壁が いつも道をふさいでた 睨まれ怒鳴られ殴られ 貴方を恨み始めた 抵抗すら出来ない僕は 自分を束縛しながら生きた 貴方から解放される時を いつも夢見て他の夢忘れてた  貴方が産まれた時  あんな憎たらしい親父も  涙流してはしゃいでたのよ 母の言葉は卑怯だ 母の優しさは父の優しさ 直感的にそう感じてしまう 年をとる度に気付かされる 父は僕の成長の身代わりに 自分の自由を犠牲にし続けた事 やさしさを母にあずけて 世界の冷たい風から 僕等を守り続けていたのだと 二十歳を越えれば 急に大人になるわけじゃない 親父の思想を知るには 親父と同じ歳月が必要だと 今ではそう感じてる 親父を憎む理由は何もない 多分それが親父にかかった 責任という重い荷物と 罪悪感いう呪いをとく 最初の鍵だと思う。 📖 親父→おやじ 睨まれ→にらまれ 恨み→うらみ 僕等→ぼくら 思想→しそう ✏ ちょっと堅苦しくなってしまいましたが、書きたい事は書けました。身内が絡むと悲観的になってしまうのは、良し悪し思い入れがあるからだと思う。
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