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でも、知花のことだからぜったい教えてくれねぇんだ…
直接本人に聞けって目で言われてます…
わかった。
このことは聞かないことにする。
携帯のことに関してだけ…
「……蓮華はなんで俺なのかな?」
「それは、どういう意味?」
スースーと眠る蓮華を見ながら、知花の言葉に苦笑いを浮かべ返した。
ただ、それだけでわかったらしく、『あぁ…』と小さく声をもらす。
すげぇな、知花…
「クールは嫌いだそうよ。標的にされてるの、知ってるのね」
…標的…?
まぁ、言うなればそうだけど…
「知ってて側にいるの?」
「いたいやつといたくないやつっているだろ?側にいられることは願ってもないことだよ」
知花に俺の気持ちがバレてもいいと思った。
バレたとしても言わないだろうと思ったから。
「浅水くん、蓮華のこと好きなのね」
…ストレートですな…
「じゃあ、ちゃんと側にいてあげて。浅水くんになら任せられるから」
「どういう…?」
「あたしの負担が軽くなる」
…え?そういう意味で…?
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