三上明彦 27歳

7/32
4542人が本棚に入れています
本棚に追加
/201ページ
琴美は仕事を早退したらしく 元気のない顔をしていた 俺が2万円を盗んだのには 全く気付いてない様子だ バカな奴だ もっと利用してやる 「じゃ飯でも行かない?おごってよ」 「う、うん‥」 琴美は喜んでるだろう 俺のために金を使うのが 琴美の幸せなんだから 飯を食ったら また体を満足させて それから金の話をすれば きっと5万円なんて簡単に 琴美は出してくれる 俺の中で緻密な計算がされていた 琴美に少しでも良く見せなきゃな 「ガーッペ!!」 悪い男に見せる どうだカッコイイだろ? 琴美は固まっている そうか、そんなにカッコイイのか イタリアン料理の店に入った 俺の知識の広さを ここぞとばかりに見せてやる! 「俺すげぇパペロンチーニが好きでさぁ!美味いよな?パペロンチーニ!」 ふっ‥完璧だ 周りの女達までもが 俺をウットリ見てやがる それにしても腹が減ったな
/201ページ

最初のコメントを投稿しよう!