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そんな全てを
間違った明彦は
「あのさ、昨日‥お前に久しぶりに会って気付いたよ‥俺‥俺‥お前を愛してる！！」
ちょっと辞めてよー
こんな場所で、そんな大声で‥
更に間違った空気を
放出しまくって
「そ、そうなんだ‥あのさ、その話は後にしようよ」
周りに丸聞こえなんだってば！
辞めてよ！
「愛してるんだ！やり直そう！」
もーやだー！
また注目の的になってるし
クスクス笑われてるし
あれほど待ち望んだ
愛の言葉なのに
あまり嬉しくない
むしろ、それを平気で言う明彦が
ただのバカにしか見えなかった
そんなバカな明彦と
私も同類に見られてるかと思うと
凄く恥ずかしかった
何か明彦って‥
ただのダメ人間だし、無職だし
不潔だし、お金も無いし
空気を読めないし、ダサイし
良いとこなんて
一つもないじゃん‥
やっと私はそれに気付いた‥
あんなに恋い焦がれた明彦が
恥ずかしくて堪んない！
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