泉谷琴美 26歳

27/33

4542人が本棚に入れています
本棚に追加
/201ページ
料理が来て食べ始めても 「ズズズズ‥ズビッスバッ」 明彦の汚い食べ方を見て 私の食欲はめっきり減退 すぐに食べ終えた明彦は 皿を丁寧に舐め回して‥ 「あれ?食わないの?んじゃ俺が食うから」 私が何も言わなくても 私の分も食べ初めて‥ 身なりが汚い上に 凄く意地汚くて‥ こんな恥ずかしい男はいらない! 私は限界に達した 「あんたといると恥ずかしい!もぅ二度と会わないから!さよなら!」 私はテーブルに2千円を置いて 席を立った 明彦は驚きながらも 「おつりは貰ってもいいの?」 はぁぁー? 「勝手にしろ!!」 私は怒鳴って店を出た あんな男を好きだった 自分が恥ずかしい! あんな男に金を与えてた 自分が恥ずかしい! あんな男に尽くしてた 自分が恥ずかしい! あれほど 明彦に執着してた気持ちは 綺麗さっぱり消えていた これが『一番の幸せ』? だったら《気分屋》に お礼をしたいくらいだよ そう思っていたら 「♪♪」 ナイスタイミングでメールが‥ 《気分屋》からだ
/201ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4542人が本棚に入れています
本棚に追加