第十六章

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_パシッ_ 私は、千夏の頬に右手を振り下ろした。 千夏は赤くなった頬を押さえながら私を睨んだ。 千夏『私は先生の子供を…』 レナ『先生は、千夏が一年生の時に一度だけ抱いたから、子供は出来る訳がないって言ってたけど?』 千夏は黙り込んだ。 千夏『…お願い、私に准一を譲って…私、准一無しじゃ…』 レナ『それは先生が決める事でしょ?』 二人の間に沈黙が流れる。 カツンカツンカツンカツン… 『千夏…』 私と千夏は振り返った。 レナ『先生…』
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