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僕は黙々と問題を解き続けた。受験とは言っても中学生で理解できる程度の内容だ。分からないことなどあるはずがない。僕は行き詰まることなく問題を解き進めていた。
だが、一時間も続けるうちにそれも飽きてきた。やはり僕にこのようなことは向かないのかもしれない。僕はペンを置いた。終わらせる予定だったページまでまだ進んでいない。しかしそんなことはどうでもいいのだ。進み具合がどうであれ、それに文句を言う人間などはいない。そもそも、ここで勉強をすることもある種の同情によるものだ。本来ならこんなことをする義理はない。
僕はかぶりを振った。一体僕は何を考えているのだろう。こんなことはただの思い上がりに過ぎない。才能こそあれ、もしそれがなければ僕は平凡以下の人間だったのだ。僕の成績は実力ではない。こうしてここで勉強しなければ、僕の精神は腐ってしまうだろう。
僕は両腕をだらしなく下げた。天井には薄暗い蛍光灯が貼り付いており、いっぱいに空気を吸うとしなびたような匂いがした。
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