一点の黒

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男は私の言う事を聞き、言われた通りに男はする。 私はたった今着た下着を脱ぎ捨て男の顔に股がる。 「溢しちゃダメだよ?」 クスクス…。 音をたてながら口の中に排尿する。 ゴクゴクと湯気を立てるソレを幸せそうに飲み干した。 「はいお金。 それとこれ、僕の携番。 お金に困ったらいつでも電話してね幸希ちゃん」 ありがとうと笑顔で受け取りホテルを出た。 握り締めた金は四万五千円。 それが私の値段。 「ふふふ…」 人間は思ったより安いんだね。 私の向かう先は学校近くのカラオケ。 喉が渇いて途中コンビニに寄った。 「おかえり幸希ちゃん」 ニヤニヤと笑う女共。 金をポケットから取り出し、梓に近付いた。 札束の間に挟まれたそれに気付かずに…。 「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ――……‥‥  」 楽しいね。 ねぇ? 私の真っ白な羽根を折っちゃったのは貴女たちだよ? 「なっ何笑ってんのよ!!!」 「クスクス…」 「ひっ!!!!????」 「『ひっ』だって。可愛いねぇ梓チャン?」 梓の頬には買ったばかりのカッターナイフ。 「ねぇ?切っちゃおーかグチャグチャに…」 クスクス。  
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