【里親さん】

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里親の所での記憶は、 極めて少ない。   幼児期の記憶。   一つは、   夜中目が覚めて   台所が見える、 昔の炊飯器のオレンジ色の保温スイッチが、グラグラ揺れて光っていました。   二つ目は、   里親の家では私にお兄ちゃんが居たのです。   里親の息子さんで間違いないと思いますが。   顔は思い出そうとしても顔だけが真っ黒。   【さくらんぼの詩】   と言うキャンディを買いたいが為に、   お兄ちゃんと、里親の財布から小銭をそっと抜き取りました…。   さくらんぼの詩キャンディを分け合い、   アメチャンを舐めながら、 小さいブランコに座っていた私。   その傍で立っていた、お兄ちゃん…   里親母が凄い剣幕で来ました。
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