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そこで我が目を疑うものを見た。
地獄の門の入り口には蓮華が佇んでいたのだ。
彼女なら天国に行くことも可能だが、
煉骨が死出の旅路に出るまで待ち、
煉骨が地獄に堕ちるのなら
自分もと自ら申し出た。
蓮華は煉骨の生業を全て見てきた。
それでも…彼女は煉骨といることを選んだ。
「私はあの方と一緒にいたいのです。」
凛としてそう応えた。
蓮華は生前と変わらぬ甘い笑顔で煉骨を迎え、
そして手を取り合い地獄の門を開いた。
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