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ある日奈落は考えた。
「気に喰わないが…
わしとて鬼蜘蛛(無双)を取り込んだ半妖だ。
あの犬夜叉も人間と心を通わせることができたのだ。
奴にできてわしにできぬものはない!」
「な、奈落さま…」
「ん?何だ琥珀よ。」
「いえ、何でも…」
どこからその自信が来るのだと琥珀はツッコミたかったが、
それすらも脱力して言葉を飲み込んだ。
「まずは犬夜叉達と話をしてみるか…」
「無理だろ。
顔を合わせた途端に鉄砕牙でぶっ飛ばされちまうよ。」
ーーー最も、そうなってくれた方があたしは嬉しいけどねーーー
チラッと舌出しをして神楽は思った。
ーーー確かに…犬夜叉と桔梗を憎しみ合わせ、
桔梗を死に追い立て、
その生まれ変わりのかごめも黒巫女・椿を利用して
犬夜叉と闘わせようとした…。
七宝てかいうか弱い小妖怪は幻惑の森で殺そうとして、
弥勒は祖父の代から風穴の呪いを受け継がせている…。
珊瑚に至っては故郷である退治屋の里を滅ぼし、
弟の琥珀を我が下に従わせ利用している…。ーーー
あまりにも溝が深過ぎる…
犬夜叉一行は無理だと奈落は確信した。
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