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混乱する2人の間に、すっかり元気になった優が入って来た。
「おはよーさん!昨日はちゃんとすぐに止め…!?」
優は詩織を見た瞬間、全ての動作をやめた。そして急にしゃがみ込んで口を押さえた。
「だっ、大丈夫っ!?」
「こっ、こないで!!」
詩織が優に手を差し延べると、優はその手を払いのけて急いで教室から出て行った。
詩織はショックを受けながらも明らかにおかしい優を追いかけた。
「優はトイレに行ったみたい。」
「詩織どうしよう、どうしたらいい!?」
「うーん、なんか優がおかしくなっちゃうから詩織はここで待ってて!」
詩織を残し、京はトイレに足を踏み入れると、出入口から少し離れた場所にある窓を開け
そこの窓枠に伏せるようにして咳込んでいた。
「優…一体どうしたっていうの?」
すると優はこちらを見て、何かを確認して話始めた。
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