身体

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直斗が取り出した物はメモ帳とボールペンで、スラスラとそこに書き、京達にそれを見せた。 その内容はとても信じがたいものだった。 「…え?口が開かなくなったの…?」 直斗はその言葉に首を縦に思いっきり振った。そしてまた何かを書き始めた。 何もしゃべらない直斗をただ見つめることしかできない2人は、呆然としていた。 それに直斗は気付いていたが、自分は書いて伝えることしかできなかった。 書き終えた直斗はまたそれを見せる。 内容は“口が開かないから何も飲んでない。朝飯も食ってないからヘロヘロ。 しゃべれないのも不便だ!”ということだった。 「お、おかしくないっ!?声が出ないとかならわかるけど、口開かないとか…。」
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