36人が本棚に入れています
本棚に追加
詩織は首が傾いたまま、直斗は口が開かず、巧は左手の指が曲がらない。
詩織と巧は多少生活に支障がでるだけだが、何も食べられない直斗は死活問題だ。
「俺さ、どうにもこれは昨日やったことのせいにしか思えないんだが。」
巧が低い声で言うと、直斗が「俺もそう思う!」という感じで首を何回も縦に振っていた。
「昨日のことというと…あれだよね。」
「詩織怖ーい。」
全員の考えが一つになったとき、始業ベルが鳴った。
最初のコメントを投稿しよう!