身体

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詩織は首が傾いたまま、直斗は口が開かず、巧は左手の指が曲がらない。 詩織と巧は多少生活に支障がでるだけだが、何も食べられない直斗は死活問題だ。 「俺さ、どうにもこれは昨日やったことのせいにしか思えないんだが。」 巧が低い声で言うと、直斗が「俺もそう思う!」という感じで首を何回も縦に振っていた。 「昨日のことというと…あれだよね。」 「詩織怖ーい。」 全員の考えが一つになったとき、始業ベルが鳴った。
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