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「優、持ってきたよ!」
詩織を外で待たせ、京はトイレにいる優に鞄を渡した。
そのとき、小声であることを言われた。
「さっき…一瞬だけど直斗とかのことも見たの…。そしたら直斗の口には糸みたいな黒いモヤモヤがあって縫われてるように見えた…。」
このときすでに見たことを思い出して泣きそうになっていた。だが話を続ける。
「巧の左手の指も黒いので覆われてた…。もう怖すぎて学校いらんないよ!」
我慢できなくなった優はついに泣き出した。
「優…明日は休日だし、ゆっくり休みなあ。」
そして優は泣きながら詩織を見ずにトイレを出て行った。
「優ちゃん大丈夫かなあ…。」
「…多分大丈夫!あれで優は強い子だし!それより詩織達のほうがまずいでしょう?」
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