身体

14/14
前へ
/91ページ
次へ
「じゃぁ、元に戻してもらえたわけだし、御礼言って帰ってもらおうか!」 直斗が買い溜めてあったおにぎりを食べながら、機嫌よく言った。 全員同意し、また紙を見ると、そこには信じがたい光景があった。 「やだー!詩織もう怖いのやだー!」 詩織はしゃがみ込んで頭を押さえている。 「今の俺達の会話についてなのか…?」 紙の上にただ乗っているはずの10円玉は、またしても“いいえ”の上をぐるぐる回っていた。 これから一体、彼らの身に何が起こるというのだろうか。
/91ページ

最初のコメントを投稿しよう!

36人が本棚に入れています
本棚に追加