36人が本棚に入れています
本棚に追加
「じゃぁ、元に戻してもらえたわけだし、御礼言って帰ってもらおうか!」
直斗が買い溜めてあったおにぎりを食べながら、機嫌よく言った。
全員同意し、また紙を見ると、そこには信じがたい光景があった。
「やだー!詩織もう怖いのやだー!」
詩織はしゃがみ込んで頭を押さえている。
「今の俺達の会話についてなのか…?」
紙の上にただ乗っているはずの10円玉は、またしても“いいえ”の上をぐるぐる回っていた。
これから一体、彼らの身に何が起こるというのだろうか。
最初のコメントを投稿しよう!