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すると巧もガラス部分中心にドアを殴り始めた。
「ちょっと2人とも!」
詩織が2人に呼びかけるが全く聞こえていないようで、手から血が出るまで殴り続けた。
「くそっ!閉じ込められた!」
直斗が血だらけの手で殴ったドアには、傷一つ付かず、血の跡だけが残っている。
「直斗…巧も、保健室行ってみよう?先生いるかもよ。」
「傷の手当…。それはしたほうがいいかもしれないが、先生がいるとは限らないだろうな。」
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