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詩織はしゃがみ込んで頭を抑えながら、頭上に集まってくる球体を見ている。
球体はやがて一つになり、何か動物のような形に定まり、それは浮いたままこちらに話しかけてきた。
『主らか…?私を呼んだのは。』
狐のような犬のような、何とも言えぬ者が頭上に浮いている。
「よ、よ、よんだって……!?」
直斗が声を震わせながら問いかけた。
『呼んだだろう?遊びの一関だったのだろうがな。だが、喜べ。
主らは私とまた遊ぶことができるのだ。』
「…は?!」
「何言って…。」
京達が割り込んで話そうとするが、獣は一方的に話続ける。
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