偶然

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とりあえず4人は保健室を後にして、体育館まで向かった。 学校内で1番広い場所といえば校庭だが外には出られない。 なのでその次に広いと思われる体育館で、まず探索しようと考えたのだ。 「え、ちょっと待って?…誰かいる!!」 校舎から体育館までは少しの距離だが渡り廊下を通る必要がある。 その少しの距離の間に、人が2人座っている。 「くそっ、さっきの変な狐が言ってたおもちゃか!?」 直斗が身を乗り出して2人を観察する。だが相手は男女で普通の人間にしか見えなかった。 「あっ!あの子知ってるー!」 急に詩織が男女の元へ走っていってしまったので、仕方なく3人も追いかける。 男女は人が歩いてきたことに気付き、更に女生徒の方は詩織に気付き立ち上がる。 「詩織先輩っ!」 「萌ちゃんー!」 2人は再会を喜び、暫くたつと詩織は女生徒を紹介してくれた。
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