偶然

3/7
前へ
/91ページ
次へ
「えっとね、この子は萌ちゃんていって、詩織の後輩なの~!」 そう言われると萌は前に出て来て自己紹介を始めた。 「初めましてーっ萌です!で、あの座ってる男子は萌の彼氏の陣です!」 萌は長くてクルクルと巻いた髪をなびかせ、やたらと大きい声で彼氏を呼んだ。 「じーんっ!自己紹介だよっ!」 陣は萌に呼ばれ、少し長い髪をくしゃくしゃと掻きながらこちらへ歩いて来た。 「どーも、陣です。先輩達、結構有名ですよね。」 「えっ?なんで!?」 陣の言葉に驚きながら、全員で陣を見た。だが陣は“それくらいわかるだろ?”という口調で話した。 「カップルでもない男女のグループが学校内で仲良さそうに遊んでたら有名になりますよ。しかも全員レベル高いですし。」
/91ページ

最初のコメントを投稿しよう!

36人が本棚に入れています
本棚に追加