偶然

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「レベル高い…?」 直斗がボソッと言うと、陣は整った顔を強張らせた後、にやっと笑って一言呟く。 「顔。」 機嫌が悪いのかそれともただ単に口下手なのか。陣はそれを言ったきりそっぽを向いてしまった。 それをカバーするかのように萌は言葉を付け足す。 「先輩達、美男美女だから目立つんですよっ!」 そして萌は陣の腕を掴んで話し込んでいる。 「…。」 「萌ちゃんお人形さんみたいだね。」 「前髪ぱっつんだしねー。」
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