4人が本棚に入れています
本棚に追加
病室に入ると、俺の家族に囲まれながら息を荒くしたじいちゃんがいた。
「もう意識がずっと無いみたいで…」
―嘘だろ…? いつものように、笑って嘘だと言ってくれよ
頭の中はぐちゃぐちゃで、ただただ起きろとばかり願ってしまう。
「じいちゃん!? なぁ! 起きろよ! せっかく来たんだ! じいちゃん!」
肩に手をかけて、体を揺すった。誰もが目を見開きこっちを見ている。
「ちょ…陸!やめ… 『…り…く か?』
じいちゃんの声を聞いた。
.
最初のコメントを投稿しよう!