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-女の子が立っていた。とても小さく、着物をきた可愛い女の子が。
どこだよ、ここ…。
女の子は口を開いた。
「悠君…約束だよ?私……」-
ピピピ…
目覚まし時計が鳴り響き、朝日が顔を照らす。
「またあの夢か…」
俺の名前は瀬上 悠迩、都内の高校に通う17歳。
家族は父親が一人だけ、母親は俺を産んですぐに亡くなったって聞いている。
「父さん!起きてよ、朝だって」
父親は寝起きが悪く、毎朝俺が起こしている。
「ん?あぁ悠迩か、おはよう」
「おはようじゃないよ、もう俺学校行くから。帰りは母さんとこ行くから遅くなるからね」
「あぁ、いってらっしゃい」
俺は玄関から飛び出し学校に向かった。
「もう…この日が来たか…」
父親が小さく呟いた。
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