第一章 ~非日常~

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おい… 何が起こった? ヤバイ、完全に混乱してる… 待て! 落ち着け…考えろ ………。 そうだ、俺は母さんに会いに行った。 それでどうした? 電車に乗った? あぁ、乗った。 間違いなく自宅から一番最寄りの駅で降りた。 その後は? …記憶がねぇ…? やばくないか? てかどこだよ?ここ… 四方を白い壁に囲まれた小さい個室に俺は居た。 ドアは…ねぇ? どうなってんだ? 完全に混乱状態に陥った俺に更なる混乱を襲った。 白い壁の一つの一部が横にスライドし、壁の向こうから黒いスーツに身を包んだ…というより執事みたいな奴が一人現れた。 「あんた…誰?」 まぁ普通の人間ならこう聞くだろう、もちろん俺も普通だからこう聞いたわけで…。 「はい、執事の中村と申します」 白髭の老人はそう答えた…が、名前を聞いてる訳じゃない!というより自己紹介されても困る! 「そうじゃない、確かにそうなんだけど違うんだ!つまり…」 俺が言葉に詰まると、中村と名乗った執事はニコリと笑った。 「驚かれるのも無理はございません…ご説明はお嬢様から直々にして頂きますゆえ、ささっ、悠迩様こちらへ」 そう促され執事の後を言われるがままついていった。 ん? なんでこの人俺の名前知ってるんだ?
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