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バレンタインの迫るある日の放課後、私たちは掃除が終わった教室で
その噂を実行しようとしていたのです。
円 「ってか何をどうすんだっけ?」
湖幸「えっとねぇ。午後6時に合わせ鏡をして、その周りでかごめかごめをすんの。」
円 「どうやって結果見るの?」
湖幸「なんか~真ん中の人が鏡に10番目?あれ、9番目?に映った周りの人の未来の姿を見れるんだって~」
円 「へぇ~。曖昧だね。ってかかごめかごめ懐かしい。」
拓斗「っつーかかごめかごめって…ガキじゃねんだから。」
零羅「ねぇ、かごめかごめって何?」
丁度良いタイミングで昨夜が家庭科の居残りから戻ってきた。
拓斗「あぁそっか、零羅は知らないよな。。朔也、歌ってやれ」
朔也「はっ?俺??」
零羅「かごめかごめって歌なの?朔也歌えるの??」
朔也「え?…えっと、かーごーめーかーごーめ♪みたいに歌いながら、皆で手繋いで輪になって、真ん中に誰かうずくまってて、歌が終わった時に真後ろにいる奴を当てるゲームみたいな。…ってなんで俺がこんな事説明してんだよっ。」
零羅「あ…、昨日、教育番組でやってた~!気に入ったから昨日ずっと歌ってた~」
朔也「知ってんのかよ~。早く言えよ。ってか何皆クスクス笑ってんだよ!」
円 「だって、なんか…面白くって。」
拓也「楓だけノーリアクションだぞ」
楓 「ふぇ!?あ、ゴメン。ボーっとしてた。」
拓斗「何、怖いの?」
湖幸「鏡どこー??」
円 「ん~。理科室か家庭科室?」
楓 「でも鍵ないんじゃ…??」
朔也「俺さっき最後だったからまだ鍵返してないよ?」
湖幸「ヤバーイ!6時まであと10分切ってるー!!」
円 「よし、走ろう!」
私達は走って家庭科室に向かいました。
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