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「か~ご~め~か~ご~め~♪か~ごのな~かのと~り~は~♪」
最初声の小さかった皆が、だんだん乗って来て小学校の低学年みたいに
歌いだしました。昔は楽しい遊びだったのに、こうして儀式のような形をとって聴くと呪文のように聴こえました。
私は、ただぼーっと鏡の奥を見つめていました。
すると、9番目の像が急にぼやけ始めました。
―あれ?―
「い~つ~い~つ~で~や~る~♪」
ぼやけ始めたと思ったらすぐに元に戻りました。
「よ~あ~け~の~ば~ん~に~♪」
でも、1つ変わったのは、鏡の中の皆が大人の姿になっていた事でした。
―すごい…。―
「つ~るとか~めがす~べった~♪」
円・零羅・朔也・拓斗と右から順番にいつもの姿で現れては、鏡の後ろを通って大人の姿で左側に出てきます。
「うしろのしょ~めんだ~れ~?」
そして、鏡に映った湖幸が立ち止まりました。
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