第三章

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「……(うわぁカッコいい)」 女の子は顔を赤くしてなんの反応も示さない。 「ん?どうしたんだ? 顔真っ赤だけど……熱?」 ライトが不思議そうに聞く。 出た!ベタな鈍感主人公パターン (これは演技じゃないよな……) レイルはライトの鈍感ぶりに呆れている。 女の子はやっと自分の世界から戻ってきた。 「えっと私の名前は、ユーリ=セレナードです。よろしくお願いします。ライトさん」 「オレのことはライトって呼んでくれて構わないから。オレもユーリって呼んでいいか?」 「あ…はい じゃあライトさん!じゃなくてライト!闘技場へ行きましょう」 「ヤベえすっかり忘れてた。早く行こうぜ!」 と二人は慌てて闘技場へと向かった。 (……すっかり忘れてたってオレのこともすっかり忘れてんじゃねえかよ。) すっかり忘れられていたレイル君でした。
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