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医務室
一人の男が目を覚ました。
「どうやら僕は負けてしまったみたいだね」
悲しそうにそう呟くと、
「そうでもないみたいだぜ。ヘイト!」
隣のベッドのほうから声が聞こえた。
「君はレイル!何故ここに?」
「ほらこれを見れば、すぐ状況が分かるだろう。」
ヘイトの寝ているベッドと、隣のベッドを仕切っていたカーテンを開けた。
そこには、綺麗な顔だちをした赤い髪の少年が眠っていた。
「そんな……彼は確か僕に勝ったはずじゃ」
「お前が倒れたあとこいつも倒れたんだよ。
だからお前達の試合は引き分けってわけ」
「そうだったのか。それにしても、彼は強かった素直に認めるよ」
「言う人を間違えてんじゃね」
「確かにそうだね」
二人は軽く微笑むとベッドに寝ている少年をもう一度見た。
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