第四章

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「第一陣“閃光”」 ライトが居合い抜きのようなものをした。 何かが切れるような音と共に、ライトの前方にいた魔物たちが、胴体を真っ二つに切り裂かれていた。 「魔物の軍団が近づいてるって聞いて、任務をさっさと終わらせて来てみれば、まさかアイツが戦ってるとはな……」 かなりの魔力から彼は察するにローランに所属しているものだろう。しかも10数人いる中で一人だけコートを着ているので、隊長格だと思われる。 「隊長!いくら強いとはいえ、あんな少年一人で大丈夫なのですか?」 今にも助けに行きたそうな様子で一人の隊員が聞く。 「アイツならあの程度全く問題ない。むしろ加勢に行ったら戦いに巻き込まれて痛い目にあうぞ」 隊長は何も心配した様子もなくライトの戦いを見続ける。 「五万以上の軍団相手に問題ないなんて……」 隊員達はライトの桁外れの強さに唖然としている。 ライトSide 「おい人間!お前人間にしてはなかなか出来るようだな」 体長はライトとさほど変わらず、背中に黒い小さな翼を持ち、二足歩行している 悪魔のような魔物がライトの前に現れ話しかけてきた。 「言葉を話すということはどうやら上級魔物みたいだな」 「そうだ!これはオレ様が指揮している」 上級魔物は誇らしげに言う。
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