第四章

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「なるほどな。それならばお前を殺せば、この軍団は指揮するものがいなくなって、混乱するというわけだな」 ライトは一瞬殺気を放った。 「(なんだ殺気は!)そのとおり!しかしお前には無理だ。死ね!」 上級魔物はライトの一瞬見せた殺気に驚いたがそのままライトに襲いかかった。 「あれは上級魔物……あれだけの軍団と上級魔物を相手にしなくてはいけないなんて…… やっぱり援護しましょう。隊長!」 離れて様子を見ていた隊員は上級魔物が出現したのを見て、先ほどの隊長の言葉を忘れ慌ててライトを助けに行こうとする。 「その必要はない黙って見てろ!」 隊長はライトから目を離さずに全くライトを心配する様子もなく、集中して見ているのに何回も同じことを言う隊員達に怒鳴る。 「第一陣“閃光”」 ライトは先ほど魔物達に放った技を再度使う。 「あんな雑魚どもと一緒にするなよ!」 上級魔物は自分の持っている剣でライトの剣をいとも簡単止める。 「闇の炎に焼かれて 朽ち果てろ“ダークバーニング”」 上級魔物は剣を止めた後ライトの剣を弾いてから少し距離をとり、巨大な紫色の炎の塊をライトに放った。 しかしライトは全く動じることなく剣を構えた。 「バカめ!その大事そうにしている剣と共に消えてしまえ」 ライトに炎の塊が迫る。
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