ナンパ

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鏡に映る自分なんてどうでもよかった。 “よし!今日も早く家に帰って、あのドラマの続き見なあかん” と今日もいつものように、仕事が終わり急いで家に帰ろうと思った。 もうすぐ三宮の駅につくって時に。。。  -後ろから- 『すいませーん!』 と若い男の人の声。 何か分からずに振り向いた私は、すぐ顔を正面に戻した。 だって呼ばれたのは私ではなく、私の後ろの女性だった。はっきり見えなかったけど、後ろにいた女性は足がすらっと伸び髪は綺麗なブラウンのロングストレート、まるで長谷川○子みたいな感じだった。  “ナンパやな。どうでもいい。はよ帰らなドラマみれんくなる!” とまた足を駅へと進めた。 するとすぐに 『すいません!すいませ~ん!』 と後ろから声が聞こえる。 私には関係ないと足を進めていたら いきなり!! 呼んでいた人が私の行く手を防ぎ 『なんでさっきから無視するん?』 “は?”と思い下を向いていた私は顔を上げた 前に立っていたのは、明るいメッシュを入れて、どんなけワックス使うねんって思うくらい上に髪を盛り上げ顔や手は日サロで真っ黒の肌。いかにも遊び人って感じに見えた。 「あの―…急いでるんで道あけてもらえますか?」 『おねぇちゃん、すごく可愛いしタイプやってぇ~!ちょい話でもしよ~やあ?』 “馬鹿馬鹿しい…”
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