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なんかさ、なんかさ、
溢れてくるんだ
真っ赤な血
きっとあたしの心臓、穴空いてるよ
だから埋めに行くんだ
方法はまだわかんないんだけど
広がってるんだ、
前より、また、穴が大きくなった
『あたし、何がしたいの?』
あたしにそう問いかけるとね、
血を流しながら心臓が言うんだ
『ねぇ、あたしはあたしのものよ。』
泣きながら決まってこう言うの
『本当に…あたしのものなのかしら?』
あたしは不思議でたまらない
でも決まってこう返ってくる
『あたしは、あたしのものよ。ねぇ、道を見つけようよ。他にもいっぱいいっぱい道があるんだよ。』
『でも、、この道以外は危ないって、お母さんが、』
『危なくても、行きたいなら、選びなさい。諦めちゃだめよ。』
だから探しに行くんだ
あたしの道
あたしの望むあたし自身の道
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