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自分自身を手に入れたくて
『…ただいま。』
『塾の先生から聞いたわよ?成績が落ちてるそうね。このままじゃA大学に行けないっていうじゃない。せめてB大学でも…あんたこのままじゃ落ちこぼれよ。昔はもっと勉強出来たのに。この学校の友人のせいかしら?だから友人は選びなさいっていつも言って…』
『…。』
『ちょっと、聞いてるの?あなたの幸せを思って言ってるのよ。寧ろ感謝して欲しいくらいよ。これからは塾の回数増やしなさいね。こんなにお金も掛けてるんだから、絶対通ってもらわないと。この御時世安定した公務員なら絶対いい生活が送れるわ。そのためにはあれぐらいのレベルの大学に…』
『…。』
『あたしはあたしのものよ。』
あたしは探すの
あたし自身のやりたいことを
あたし自身のために
そのために色んなものを見てくるわ
だって世界はこんなに広い
あたしの視野は無限なの
あたしはまた探すの
あたし自身のやりたいことを
あたし自身のために
悔いのない人生がいいわ
やりたいことを貫き通す
それこそ、
あたしの幸せよ、きっと
幸せを選ぶ権利はあたし自身にあるの
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