告白

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俺は息を整える前に家のチャイムを鳴らした。 すると、紗季のお母さんが出てきた。 「あら大地くん、久しぶりねぇ。そんなに慌ててどうしたの?」 俺は挨拶もせずに、すぐに紗季を呼んでもらった。 少し経ってドアが開く。 しかし、出て来たのはお母さんだった。 「ごめんね、大地くん。紗季、今日は大地くんに会いたくないって言ってて。 別れるのがつらいのかもしれないわね」 俺は肩の力が一気に抜けた感じで何故かホッとしていた。 今、紗季に会っても何を言っていいのかわからないし、まともに話せる自信もなかった。 「わかりました」と答えて、最後にあることを紗季に伝えて欲しいと言う。 「すみませんが、紗季に小説を見てって言ってくれますか?」 紗季のお母さんは不思議そうな顔で「小説?それを伝えればいいのね?」と言う。 僕は返事をして紗季の家を出る。
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