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九月のある日、僕がいつものように仕事終わって帰って来ると、いつものように座って寝てるMがいた。いつものように軽くキスをして、上の服を脱がせたその時、胸にひっかき傷があった…これどうしたの?って、聞いたら、自分でやった。と、すぐにわかる嘘でMが答えた。しつこく問い詰めると、パート先の店長にやられた。と、答えた。そして、今日初めてやられたの?と、聞いたら、実は、二ヶ月前から続いてて、一回、体の関係をむすぶと、三万円もらえるのだよ。って、少し照れ笑いして答え、だけど、もう、体の関係を辞めたいって、言ったら無理矢理やられた。と答えた。それを聞いた僕は、すごく辛くて泣けてきた…きっとMに子供が出来ていたら、こんなことはなかった。そして、自分が高校辞めてなくて、Mも高校辞めてなかったら、きっともっと幸せになれてたに違いない。僕との性行為は、汚れたMの心の傷を治す時間だったのかな…そう考えてしまって、Mのことを愛せなくなってしまった。
もう一度やり直したい、私には帰れる場所がないと、Mは言ったが、愛は冷めても、まだMのことが好きでいる僕がいて、少し考えさせて…と、僕は答えた。
次の日から、愛のない同棲生活が始まった。僕の中で結論はまだ出ず、性行為したら好きになるかな?と、思い性行為をしたけれど、虚しさしか残らなくて、結果一週間後、僕とMとの九ヶ月に終止符を打った。
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