皆さんの十七歳の頃はどうでした?

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二月になってもまだ無職の僕に、オカンがいい加減働くか、学校行くかしなさい。と、言って来て 次の日の朝刊にたまたま載っていた、大学入試試験資格取得学校(予備校)に通う事になった。次の日から予備校生の僕と、高校一年生のMとの電車通学が始まった。もちろん帰りも一緒に帰ってきて、一緒にバイト行ったり、アヤしい事したりと、楽しい生活が出来た。 あれは忘れもしない平成七年二月十四日の僕の誕生日。朝五時に祖父が脳梗塞で倒れた。その日は平日で、いつも通りMといつもの場所で待ち合わせして学校に行く予定だった。だけど、待ち合わせの時間になっても現れない、僕を気にしてくれたのか、家まで来てくれて、僕が事情を説明すると、納得して、用意してた僕への誕生日プレゼントを渡して駅へ向かって行った。その後ろ姿がすごく寂しく感じた… 祖父の容態が落ち着いた頃に祖母から、アンタのせいで祖父がこうなったのだからね!と、僕に告げられて、すごく苛立ちを覚えた。 もともと祖母とは、僕が小五の頃ぐらいから仲が悪く、何かする事に喧嘩が絶えなかった。それでも大検は卒業するつもりで頑張った…
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