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五月になって、通い妻生活も疲れて来たのか、逢う日にちが減って来た。それはそうだ。Mの家から、僕の家まで自転車で四十分かかるから。雨の日もカッパ来てよく来てくれてたって思う。
僕も会えないのがすごく辛くなって来た時、オカンに一人暮らししたいと言い出した。十七歳で一人暮らしさせてくれるところがあったらね。と、言ってくれた。それが実際にあった。しかも、大家さんと僕のオカンが知り合いで、すぐに貸してくれた。でも、部屋貸してくれることが決まってすぐに、僕が会社を辞めた。今月末までに、仕事を決めないと部屋を貸してくれなくなると言われ、慌てて働ける会社を捜した…
このころMは、地元のせんべい屋で、パートをしていた。そして僕が、測量する会社に就職が決まった。そして一人暮らしする準備も終わった…
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