二学期

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「じゃあ残るコスプレ喫茶に大決定しちゃう?でもコスプレするにも服の代金とかかからない?」 「あ、大丈夫大丈夫。俺がなんとかするから」    と、真治がなんだか乗り気で立候補した。    確かに金持ちだから用意することは出来るだろう。      だが、その用意して来る服装の善し悪しと、さっきから俺の方をにやにやして見て来る事による不安で、俺はすぐにでも提案を却下したい気持ちに駆られた。      これがただの杞憂ならいいが、多分、いや絶対そんな事はない。   「じゃあ、服装の事は後で私が真治君と相談するから、次は内装について……」        それからLHは思った以上に詰まる事なく進み、今は各自が帰宅しようとがやがや席を立っていた。    俺も特に長居する用事もないから帰る準備をしている。真治と水鳥は今後の相談の為に、すでに教室にはいなかった。    二人が教室を出ていく時の、まるでスキップのような意気揚々すぎるステップを思い出すとぞっとする。    どんな格好で何をさせられるのか、考えただけで背中が寒くなった。    まあ、そこまでひどいものにはならない、と思いたい。
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