~始まり~

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女子の自己紹介が始まるといきなり男子から歓声が上がった。 俺は一体何事かな?と思って前を見ると、前に立っていたのは一ノ瀬さんだった。 『一ノ瀬 詩音と言います。趣味は音楽を聴くことです。なるべく皆と仲良くしたいのでよろしくお願いします!ペコッ。』 そう言うと一ノ瀬さんは頭を下げた。 『ヤッパリ一ノ瀬さんは綺麗だよな。』 『彼氏いるのかな?』 『俺、狙ってみようかな?』 クラスの男共は一ノ瀬さんにクギヅケだった。 唯一、男子の中で普通にしてるのは翔と和也だけだった。 キムラ『はい!次。』 そして、次々に女子が自己紹介をしていく。 俺は全然興味がないので、寝る事にした。 ショウ『おい!カズヤ!起きろ。』 カズヤ『スゥー、スゥー、スゥー。』 ショウ『起きないと殴るぞ!』 俺はすぐさま起きた。 カズヤ『それで何?』 ショウ『今からの二人は見といた方がいいぞ!なんたって学年三大美少女って言われてる二人だからな。』 カズヤ『後、一人は?』 ショウ『バカ!一ノ瀬さんに決まってるだろ!』 カズヤ『それって学年三大美少女がこのクラスにカタマってるって事?』 ショウ『そうだ。しっかり見ておけよ!』 俺は重い瞼をこすりながら顔を上げて前をみた。
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