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皆と沖縄に行ってから一ヶ月が過ぎた。
ただいま俺は、学校の教室で一枚の紙とにらめっこしている。
カズヤ『うぅ~~!』
ショウ『お前は犬か!何唸ってるんだよ!』
翔は俺から一枚の紙を取り上げた。
ショウ『なんだ!これってテストの日程表じゃないか。』
その通り!俺が今一番困っている事、それは学生にとっては避けても避けられない第一回定期テストである。
ショウ『カズヤって勉強苦手なのか?』
コイツは嫌な事をズバッと聞いてくるな。
カズヤ『俺は勉強はカラッきしダメだなぁ。苦手教科が多すぎる。』
それに、早退や欠席が多いせいでノートもろくにとっていない。
勿論、仕事が忙しいからだ!だが、これは言い訳に過ぎない。
カズヤ『ショウ、勉強教えてくれ!』
ショウ『俺も教えられるほど頭良くないからなぁ。一ノ瀬さんとかに教えてもらえよ!』
カズヤ『そんな無理だよ!一ノ瀬さん達みたいな人には迷惑になる。』
ショウ『俺は迷惑にならないと???』
あれ?何だか翔が怒ってるっぽい。
カエデ『カズヤ君、どうしたの?この頃元気ないね?』
翔の後ろに二葉さんと一ノ瀬さんが立っていた。
ショウ『それがさ、カズヤの奴が一ノ瀬さん達に……ウグッ』
俺はとっさに翔の口を塞いだ。
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