~地獄~

5/25
前へ
/181ページ
次へ
アカネ『やっぱりカズヤ君は面白いね。』 カズヤ『そうかな?』 今、気付いたが俺は早く帰ってテスト勉強しなくてはならないんだった。 アカネ『カズヤ君は部活とかやってないの?』 カズヤ『俺は帰宅部、それに俺も今はテスト発表中だから。』 アカネ『そうなんだ。』 一刻も早く家に帰って勉強しなくては。 カズヤ『そろそろ帰らないと。またね!』 すると、梅本さんは俺の腕を掴んだ。 俺は梅本さんの顔を見た。何故だろうか、少し赤かったようだった。 アカネ『あの~、もしこれから暇なら一緒に食事でもどうですか?////』 カズヤ『でも、俺は勉強しないと成績ヤバいからな。』 俺はこれで、家に帰れると思ったが甘かった。 アカネ『勉強なら私が教えますから!』 カズヤ『え?ホントに?』 しかし、俺は教えてもらう事はいいが、梅本さん自身の勉強はどうするのだろう? カズヤ『でも、梅本さんも自分の勉強があるでしょ?』 アカネ『大丈夫です。私、こう見えて勉強は得意なんですよ。』 それは心強いが、自分で言う事ではないな。 カズヤ『それならお願いしてもいいかな?』 俺はこの時ラッキーとしか思っていなかった。 これから始まる地獄にも気付かずに。
/181ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16681人が本棚に入れています
本棚に追加