―╂出会い╂―

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…生徒会選挙って要するにただの人気投票みたいなもんじゃないか。 転校してきたばっかりの僕に票なんか集まるわけないよ! 色々考えた結果、やっぱり納得出来なかった僕は先生に立候補を撤回してもらおうと席を立つと、僕を突然推薦してきた例の眼鏡男が近寄ってきた。 『よぉ!俺、相田ケンスケ。よろしくな碇!』 『…。』 いきなり呼び捨て? というか、なんであんな事して気さくに話しかけてくるんだ? ツッコミどころがあり過ぎて何から言えばいいのか。 明らかに不機嫌そうな顔をして黙り込む僕をよそ目に、眼鏡男は話しを続けた。 『碇はさぁ、転校してきたばっかで選挙したって受かりっこないと思ってるんだろ?でもそんな心配しなくていいと思うよ。』 『…なんでそんなこと言い切れるんだよ。』 『言わなくてもわかってるだろうけど、この学校って生徒少ないだろ?ニ年生も俺達のこのA組しかないし。』 確かにこの学校は極端に生徒が少ない。 各学年1クラスしかないぐらいだ。 .
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