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一通り先生との話も終わり、僕は渚くんと一緒に職員室を出た。
『ところで碇くんは応援演説者の目星はついているのかい?』
『あっ、いえ…実は全然…転校してきたばっかりで話せる人すらあんまりいないし…それなのに突然推薦されてビックリですよ』
少しふて腐れ気味に話す僕を見ながら笑っている渚くん。
渚くんに見られていることに気付き、ハッと我に返ると途端に恥ずかしさが込み上げてくる。
赤くなった顔を見られないよう、僕は下を向きながら歩いた。
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