ある本屋の不思議な出来事

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「いらっしゃいませ!」 私は入店したお客様に元気よく言った。 「今日も元気いいですね」と 加藤 栄子 (カトウ エイコ) が声をかけてきた 私の後輩でさっぱりした性格で 20代前半だが 10代後半に見られる事が多い 結構かわいい子なのだが恋人は居ないらしい 「ええ、元気と根気が取り柄だからね」 私の名前は 雪村 沙織 (ユキムラ サオリ) この佐原(サハラ)書店の店員である 佐原書店はできて2年ぐらいで─── ちなみに大きさは書店にしては大きめ まだ新しい感じの書店である ───1年前に ここに社員になるために面接を受けて、採用された 今は20代後半で自分では 美人の部類にギリギリ入ってると思うけど 今は恋人が居ないからあんまり自信はない 「あ、いらっしゃいませ!」 この時、 かなり大きめの青いリュックサックを背負った中肉中背の平凡な男が入ってきた この時 この男がちょっとした波乱を持ってきた事に私は気がつかなかった
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