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次に目が覚めたら、辺りは真っ暗だった
「ここは…?」
光も音もない、空間
その中に一つの白いものが僕の目を奪った
「…?」
真っ暗なはずなのに、それはよく見えた
「…ん……ぇえ…ん」
響く鳴き声
僕は、走りだした
遠くて近い
走ってもたどり着かないもどかしさ
「っ!なんなんだよ!」
―…しゅん…―
はっきりと聞こえた、愛しい彼女の声
「あおい!」
僕は、叫んだ
なぜか溢れだす涙
「あおいー!!」
パァッと明るくなる視界
僕らの街が、見えた
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