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その日、病院に行ってみた
そこで、こんな事実を告げられるなんて想ってもみなかった
『おめでとうございます』
帰り道、手を繋いで歩く坂道
夕日がきれいだった
「しゅん……?」
俺が余程すごい表情で歩いていたのか、心配そうな顔で覗き込んできた
「ん?あ、いや…」
俺は今、真っ赤な顔をしているだろう
二人の子供につける名前を考えていたのだから
「いや…名前…」
「え…?」
「名前を考えてたんだ」
俺がそう謂うと、あおいも顔が真っ赤になって涙目で笑った
「きっと女の子だよ」
「俺もそう想う」
そして、二人で名前を考えながらその日は終わった
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