宝物

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「しゅんは名前、何にしたい?」 あおいはいつもの笑顔で話し掛ける 「えー?!まだどっちかわからないのに決めるのか?」 すると、あおいはぷぅっと頬を膨らませた 「ぜーったい、女の子!」 「そ…その自信はどこから…」 (あおいが、そう謂うのだから女の子かな) あおいは、前から不思議なことにこういうのがよく当たる 前は地震がきたりするのを予知してた 「女の子か……」 僕は深くタバコを吸い込んで煙を吐き出した 「すみれ」 「え…?」 あおいがいきなり驚いた表情をした 「お前が前に育ててた花だしなー」 「しゅん…私もね?すみれにしたいって想ってたの」 「じゃぁ、決定だな!」 わしゃわしゃと、あおいの頭を撫でながら僕は謂った
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