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あの日から、あおいは話さなくなった
毎晩泣いていた
僕は、抱き締めるしかできなかった
ただただ、あおいは泣いた声も出さずに
僕は何もできなかった
「あおい、ご飯ぐらい食べてくれ」
「……………」
夜もまともに寝ていないし、ご飯も食べていない
「なぁ…頼むよ……あおいまでいなくなったら…」
「…す…みれ…」
久々に聞いた声は擦れて、まるであおいの声ではなかった
「っ…」
何日たっても、あおいは何も食べなかった
そして…あおいは…
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