絶望

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「あんたらだけは…許せない!!」 たらは、目に涙をためながら、爪を立て、さんまに向かって突っ込んだ。 さんまは、ひょいと後ろに跳び、たらの周りに下っ端が集まった。 「お前の相手はこいつらがするそうだ。残念だったな。」 さんまはニヤニヤ笑いながら言った。 たらは、さんまをきつく睨んだ。 「この…卑怯者…。」 「卑怯者?私にとっては褒め言葉だよ!ハッハッハ…!!」 下っぱたちは、じりじりとたらに近付いてくる。 たらは、覚悟を決めた目をしていた。 そこに、勢いよくジャンプしながら、たらの後ろにいる下っぱをなぎ払った奴がいた。 まぐろだ。 まぐろは、たらと背中合わせになり、こう言った。 「主…女のわりに度胸があるではないか、気に入ったぞ。」 すると、たらはふっと笑いながら言った。 「あたいは、あんたみたいに澄した男は気に入らないけどね。」 「ふっ…それでも構わん。とにかく、この場を乗り切らねばな。」 そう言って、2匹は戦闘態勢に入った。
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